コンテンツ、主にゲームの感想

ゲーム会社に就職する僕がヒーコラ言いながらゲームをやり、感想を淡々と書くブログ

ライフイズストレンジ

久々の記事、明日ついに入社です。

ライフイズストレンジに関するネタバレはありませんのでご安心を


とりあえずまだどこの部署になるかは分かりませんがプロデューサー見習いとしてやっていきます。


某大型タイトルのプロデューサーさんに言われたのが、

プロデューサーはとかく開発会社の方々はじめ色々な人に持ち上げられる職種だけどそれはお前がすごいからでは無く、ただ先人が築いたものに対してだったり会社がお金を出してくれるからというだけだから、

そこを勘違いしてはいけないよ、

そこを履き違えるとクソプロデューサーになるよ


と言われたのが印象的です。

気をつけて頑張ります。


さて、今回はフランスで作られて数々の賞を受賞した作品、

「ライフイズストレンジ」をやったので少し書きたいと思います。


このゲームは、突然時間を巻き戻す力を得た普通の高校生マックスが、親友であるクロエと共に力を駆使しながら行方不明になった同級生を捜索し、その背後にいる犯人を追っていくというゲームになっています。


ゲームの作りも一話ごとにスタッフロールが流れ、それぞれの話が続きを気にならせる終わり方をしていてまるで映画やアメリカのドラマを見ているように楽しめるので普段小説や映画は見るけどゲームはやらない、という方でも充分楽しめると思います。

何もまだして無いのに偉そうなこと言ってお恥ずかしいのですが、スマホが普及して誰でも一応ゲームをできる環境が生まれた中で、映画や小説は楽しむけどゲームはやらないという人たちをゲーム業界が取り込むチャンスが生まれた、

その中で新幹線に乗る前に600円とか漫画や小説と同じような価格で2、3時間で終わるようなアドベンチャーゲームとか作ったらどうかなあ、と素人考えで思っていた僕としては、これこれ!こういうの!

と思った作りも魅力的なゲームでした。




良かった点ですが、まず何より音楽と景色が本当に癒される。

アメリカに行ったことないので想像でしかありませんが秋の海岸沿いの町の美しい風景とアコースティックギターの音楽が本当にマッチしています。

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また、主人公はたくさんのことを頭の中で考えているしもっとみんなと打ち解けたいと思っているけど引っ込み思案な少女で彼女を操作しながら謎に迫るのですが、

モノローグで彼女の内面やピュアさに触れるに連れて「なんでマックスの良さをわかってあげないんだよお前ら!」とか、親友のクロエに対して思っていることをうまく伝えられない場面では「ああ、その言い方だと間違って伝わっちゃうよ...ああやっぱり。誤解なんだよクロエ!」

みたいに保護者のような感情が生まれて来てしまいます。


基本RPGとかではプレイヤーは主人公になり切ってゲームに没入すると思うのですが、このゲームは第三者的な視点で主人公を操作する、そんなゲームもあるんだなという発見もあるゲームでした。



あとは何せ話そのものが面白い。

先が読めない展開、いくら過去に遡れると言ってもそれでもこの選択で良いのか迷い続けるもどかしさ、

選択1つで物語の展開が大きく変わってしまうので大人が本気で悩みます


時間を扱った作品はシュタインズゲートとか僕だけがいない街とか多くあると思うのですが、

ゲームで時間ものを表現するとこうなるのかと、本当にシステムも見事に作られている作品です。


価格も3980円と低めの設定ですし、

時間もテクニックも必要ないゲームですので映画とか小説が好きな方にはオススメのゲームです。